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2015年10月31日 (土)

週刊ROBIを作ろう(74)

■更新情報 「歌後編フレーズ」他 追記 (2015/11/2)

今宵はハロウィンナイト。
近所の子供達が仮装をして家々をまわっていますし、渋谷など繁華街には仮装した人たちが繰り出しているようです。
いつから日本はこんな風習が・・・
などと言いつつ、我が家でもささやかなハロウィンぽい飾りつけをしてしまいました。
Halloween01
なんとなくハロウィンぽい飾りつけ・・・
Illust1935

●ロビにモーションを付けてみる
先日、東京品川区で開催された「ロビ東京例会」に参加させていただきました。
多くのロビユーザさん、クリエーターさん達、そして素晴らしいロビの作品を拝見することが出来、おおいにイマジンが触発されました。

ちょうど時を同じくして、”た”さんがモーターで口を動かす「ロビの口パク(村まつり編)」がYouTubeにアップされました。
何度か見ているうちに、この「村まつり」の振り付けが大変気に入り、自分でもモーションにトライしてみたくなりました。
私はモーションに関しては未だひよこ。
”た”さんの作品には及ばないものの、いろいろなトライをしてみようと思います。

とりあえずわたしなら、このように作ってみます・・という方法を解説してみます。
皆様の参考になるかどうかわかりませんが、宜しければご笑覧頂ければ・・と思います。

○下準備
歌にあわせたモーションを作る上で必要なのは、まず、その曲のデーターを作成、あるいは入手するなどして、基礎となる曲の構成を調べておく必要があります。
そして、どんな感じで振り付けをしたいかなど、事前にイメージをふくらませておきます。
Muramatsuri01
シーケンサーから出力した「村まつり」楽譜の一部

1)WAV素材の準備

まず、BGMとなる「村まつり」WAVデーターをなんらかの方法で取得します。

手早い方法は、その曲をネットなどで探しダウンロードして取得します。
ご自分だけで楽しまれるのでしたら、それで問題は無いと思います。

○やっかいな著作権
一方、「その曲をBGMにしたモーション動画」をYouTubeなどで公開する場合はシビアです。
その動画が著作権侵害と認められると、ある日突然、YouTubeから削除されてしまうかもしれません。
メジャーな曲などは、特に注意が必要です。

YouTubeから削除されないまでも、デアゴ社の掲示板に音楽入り動画を載せる場合も関門があります。
かなり神経質な問い合わせがあり、場合によっては掲載を断られる可能性もあります。

わたしが音楽入り動画を載せる場合は、利用している音楽素材が「自分で演奏」「有償のフリー音楽素材使用」など、著作権に引っかからない旨の説明を行なってから、やっと掲載が許可されています。

今回選曲した「村まつり」など古くからの民謡、童謡のたぐいは、自分で演奏したものなどは問題が少ないと言えるのではないでしょうか・・・

○曲(WAV)データーをつくる
前述した著作権の事もあり、今回、BGMはMIDIシーケンサー(Cubase7.5)&デジタル音源、ボーカロイド(音声合成)などを使用して作成しました。
内容は、シンプルにボーカル、ベース、フルート、パーカッションなどのトラックで構成しました。

今回のモーションは、ロビの歌やアクションとBGMとがシンクロ(同期)した動きをする必要があり、それには曲のスピードが重要なファクターとなってきます。
モーションを作る作業に慣れるまでは、曲のスピードを、1分間に60回(♩=60)、あるいは120回(♩=120)と割り切れるスピードにすると、1小節あるいは1/2小節単位が1秒となり、サーボの移動間隔を計算するのが容易になります。
ひよこのわたしは、迷わず、スピードを♩=120に設定しました。

音楽でいうアレグロより若干遅いスピードかもしれません。
モーションでの調整方法については、後ほど説明したいと思います。
Vocaloid02
MIDIシーケンサー(Cubase7.5)の画面

ボーカルトラックには、あの初音ミクでおなじみの「VOCALOID」を使用しました。
ボーカロイドの歌手は「初音ミク V3」を選んでみました。
Vocaloid01
「VOCALOID(LUKA V4)」の画面

今回は、「イントロ(前奏)」「歌(1番)」「歌(3番)」の順番でMIDIデーターを組んでみました。
シーケンサーで組んだ曲は、適当な名前(Mori.wavなど)を付けてWAVデーターで出力しておきます。

2)BGM「村まつり」の構成
「村まつり」は昔からある日本の童謡で、歌詞・譜面などはWebで調べる事ができます。

①「むらのちんじゅの神様の」
②「きょうはめでたい お祭り日」
③「ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ」
④「あさから聞こえる笛太鼓」

このように、ひとつのフレーズが4小節で構成され、それが4つで一曲が構成されています。
今回は、「イントロ(前奏)」「歌(1番)」「歌(3番)」の全体構成でMIDIデーターを組んでみました。

以上で曲の構成、そしてWAVデーターが出来ましたので、これにシンクロするようにロビーを動かすモーションデーターを作成していきます。

●モーションデーターの作成
それでは、ロビのモーションデーターを作成してみましょう。

といいいつつも、今回とりあえず出来上がったモーションのテスト動画を、よろしければご笑覧いただければ・・・と思います。

モーションは、クラフト親父さんの「ロビ モーションエディタ」、miconoさんの「RobiScope」を使用、そして、BGMはCubase7.5とデジタル音源で作成しました。

「なんでやねん!」とロビに声をかけると「村まつり」が始まります。
しかし、ロビに内蔵したスピーカーの音はあまり良くありませんね。
少し音質の中域を上げ、低域を下げて調整してみました。

モーションテスト「ロビの村まつり」のHD動画

このHD動画ですが、PCでご覧になっている方で大きな画面でご覧になりたい方は、次の操作をお願いします。
①中央のスタートマークをクリック
  (動画再生開始)
②HD動画右下にある「YouTube」マークをクリック
  (YouTubeの画面になります)
③一番右下にある「隅の切れた四角マーク」をクリック
  (これで大画面になります)

Illust2702_2
それでは、モーションテスト動画のメーキングを解説します。

いきなり1曲分のモーションデーターをシーケンシャル(順序)に、こつこつと作成する方法もあります。
しかし、今回はフレーズ単位で簡単なモーションを作成して、最終的にそれを組み上げて1曲分のデーターを作成していきたいと思います。
しかも「ロビモーションエディタ」で使える、「ループ(繰り返し)」という便利な手法を使う事によって、作成の手間が簡略化され、短時間でいくつものモーションデータが作成できます。

1)フレーズ単位のモーションデーター
このモーションデーター作成にあたって、前述しましたようにクラフト親父さんの「ロビモーションエディター」を使用しました。

クラフト親父さんのHPに、「ロビモーションエディタ」の使用方法が詳細にわたり載っていますので、これからモーションンを始めようとされる方は、内容を熟読され良く理解されておいた方が良いかもしれません。
また、前号『週刊ROBIを作ろう(73) 』『週刊ROBIを作ろう(72)』に掲載しました「FlashAir」と、「外部電源」を使用しています。
モーション製作途中のバッテリー切れは、製作効率が落ちます。
使い勝手の詳細をお知りになりたい方は、それらの号をご覧頂ければ・・と思います。

それでは「ロビモーションエディター」で、「イントロ(前奏)」「歌(1番)」「歌(3番)」の順でモーションデーター(xxx.RM4)を作成していきます。

「イントロ(前奏)」部
歌詞でいうと、④「あさから聞こえる笛太鼓」のフレーズです。
「手を前後に、そして首を左右に振る」をキャプチャーする手順です。

まずロビに、「前後の腕振り、首の左右かたむけ」のポーズをさせ、「キャプチャーボタン」を押すと「ポーズ1」が出来ます。
ここで、サーボ移動時間を「50」、ポーズ保持時間を「0」にしておきます。
代入した数字の合計は50+0=50です。
その50に0.02を掛けた数字1が、「ポーズ1」の秒数となります。
(50+0)×0.02=1  答え1秒
このフレーズで使いたい目の色、口の点灯などを設定しておくのも良いでしょう。
Dsc_1719b
1コマ目(右手を前、首を曲げ)の「ポーズ1」

続けて「ポーズ追加ボタン」を押すと、「ポーズ2」が作成されます。
先ほど設定した、サーボ移動時間「50」と、ポーズ保持時間「0」は、コピーされています。

ここで、頭サーボと左右手サーボの各々「左右入れ替えボタン」を押し、「リモート送信ボタン」を押すと、ロビが「ポーズ2」のポーズをとります。
Dsc_1719c
2コマ目(「左右入れ替えボタン」で「ポーズ2」を生成

ループするための繰り返し回数を「2」に、「非脱力」にレ点をつけ適当な名前でモーションデーター(例Mura01a.RM4)4を保存します。
Robi_editor02a_2
「ロビモーションエディター」で2つのポーズを作成

たったこれだけで、『1秒ごとに「ポーズ1」,「ポーズ2」を2回繰り返す』というモーションデーターが作成されました。
Dsc_1719b_3
「ポーズ1」「ポーズ2」を繰り返えすモーション

「歌(前編)フレーズ」
歌詞でいう、①「むらのちんじゅの神様の」と②「きょうはめでたい お祭り日」のフレーズ部分を一気に作成します。
「腕の開閉、首を左右に振る」を、計4ポーズ分キャプチャーします。

ここからはロビくんの歌が入ります。
皆様ご存知のように、ロビは口のLEDの明滅で喋りや、歌の表現を行います。
さらに歌をうたう場合、息継ぎ(ブレス)が必要です。
このフレーズでは、1~3小節(「ポーズ1~3」)目は歌の発声でLEDオン、4小節(「ポーズ4」)目は息継(ブレス)でLEDオフとしました。

「インントロ(前奏)」部と同様に、サーボ移動時間を「50」、ポーズ保持時間を「0」にしておき、「ポーズ1」~「ポーズ4」をキャプチャーしていきます。
Dsc_1719f
口の点滅を含め「ポーズ1」~「ポーズ4」をキャプチャー

また、イントロ部同様、繰り返し回数を「2」にしておき、「非脱力」にレ点をつけ適当な名前でモーションデーター(例Mura01b.RM4)を保存します。
Robi_editor02b
「ロビモーションエディター」で2つのポーズを作成

これで『1秒ごとに「ポーズ1」、「ポーズ2」,「ポーズ3」,「ポーズ4」を2回繰り返す』というモーションデーターが作成されました。
Dsc_1719f_2
「ポーズ1」~「ポーズ4」を繰り返えすモーション

尚、「1番」と「3番」でこのモーションデーターを使用しましたが、後半で使用するmiconoさんの「RobiScope」を使用して、それぞれ目の色を変えてみました。
このように後からでも色々なアレンジが加えられ、大変重宝にさせて頂いています。

「歌(後編)フレーズ」
歌詞でいう、③「ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ」と④「あさから聞こえる笛太鼓」のフレーズ(8小節)分を一気に作成します。

今回は腕の振りと腰の回転を加えるため、0.5秒ごとのキャプチャーを行ない、計8つのポーズを作成します。

今まで通り、ロビに「左右腕振り、首の左右かたむけ」のポーズをさせ、「キャプチャーボタン」を押し「ポーズ1」を作成します。
今回は0.5秒ごとのモーションですので、サーボ移動時間を「25」、ポーズ保持時間を「0」にします。
このフレーズで使いたい目の色、口の点灯などを設定しておくのも良いでしょう。

続けて「ポーズ追加ボタン」を押し、頭サーボと左右手サーボの各々「左右入れ替えボタン」を押し、「リモート送信ボタン」「キャプチャーボタン」を押すと「ポーズ2」が作成されます。

Dsc_1719i
今回の基本パターンとなる「ポーズ1」と「ポーズ2」

今回は腰のモーションを加えるため「ポーズ1」と「ポーズ2」を其々、3パターンづつ「ポーズ追加ボタン」で追加していきます。

現在「ロビ モーションエディタ」の画面はこんな感じになっています。

Dsc_1719g
現在の「ロビ モーションエディタ」の画面

まず、「ポーズ1」のタブを選択し、「ポーズ追加ボタン」を3回押します。
これで「ポーズ1-1」に続き、「ポーズ1-2」「ポーズ1-3」「ポーズ1-4」というタブが作成されました。

続いて一番右側のタブ「ポーズ2」を選択し、「ポーズ追加ボタン」を3回押します。
こんどは「ポーズ2」に続き、「ポーズ6」「ポーズ7」「ポーズ8」というタブが作成されたと思います。
Dsc_1719h

この状態のままですと、同じモーションが4回続き、次の動作が4回続くだけになってしまいます。
そこで、2つの動作が順に入れ替わるように、タブの入れ替えをする事にします。

・「ポーズ1-3」のタブをクリック、次に「ポーズ入替ボタン」3回押す
このアクションを行なった結果、「ポーズ1-3」が、「ポーズ7」と「ポーズ8」の間に入りました。
・「ポーズ1-2」のタブをクリック、次に「ポーズ入替ボタン」2回押す
・「ポーズ1-1」のタブをクリック、次に「ポーズ入替ボタン」1回押す

如何ですか?
「ポーズ1」「ポーズ2」「ポーズ1-1」「ポーズ6」「ポーズ1-2」「ポーズ7」「ポーズ1-3」「ポーズ8」となったはずです。
Dsc_1719h1

これで、2つの動作が順番に入れ替わった、8個のポーズが出来上がりました。
作業は未だづつきます。

次は8つのポーズごとに「腰の動き」を加えていきます。
・「ポーズ1」クリックし、ロビの腰を右端までひねり、「キャプチャーボタン」を押す
・「ポーズ2」クリックし、ロビの腰を少し左に回転させ、「キャプチャーボタン」を押す
このように、各タブをクリックして、最後に腰が左端まで行き着くように回転を加えていきます。
もし「キャプチャーボタン」を押した後、「追加しますか・・」と聞かれたら、「いいえ」ボタンを押します。

さて、これから先がキモになります(たいした事ないかも・・・)。
歌フレーズの1番と3番で異なる振り付けを登録してみましょう。
どこに「レ点」を付けるかによって、モーションが全く異なってきます。

○歌後半フレーズ(1番)
それでは1番の後半フレーズ部分を作成します。
「繰り返し回数」は1のまま、その左側にある「反復動作」にレ点をつけます。
そうするとどうなるかのでしょう・・・

なんと、「ポーズ1」「ポーズ2」「ポーズ1-1」「ポーズ6」「ポーズ1-2」「ポーズ7」「ポーズ1-3」「ポーズ8」まで行くと、続いて折り返し「ポーズ1-3」「ポーズ7」「ポーズ1-2」「ポーズ6」・・・のようにモーションが戻っていくのです。
これで動画イメージは次のようになります。

Dsc_1721b
順列で8ポーズ進み、こんどは8ポーズ戻るモ-ション

この、1番の後半フレーズ部モーションデーターを、「非脱力」にレ点を付け適当な名前で(例Mura01c.RM4)を保存しておきます。

○歌後半フレーズ(3番)
それでは3番の後半フレーズ部分を作成しますが、先ほどの設定をちょっといじるだけ・・
「反復動作」のレ点を外し、「繰り返し回数」を2とします。
今迄、前半フレーズで作成した2回ループのモーションが出来上がり、次のような動画イメージのようになります。

Dsc_1721a
3番の後半フレーズは8ポーズを2回ループする

この、3番後半フレーズ部モーションデーターを「非脱力」にレ点を付け適当な名前で(例Mura01d.RM4)を保存しておき、「ロビ モーションエディタ」の作業はとりあえず完了しました。


同じ素材でも、少し設定を変えただけで動きにバリエーションが出てきます。

クラフト親父さんの「ロビ モーションエディタ」、そしてmiconoさんの「RobiScope」は、なんて素晴らしい機能があるのでしょう!! 
感謝、感謝です!!


次号では、今号で作成した4つのモーションデーターと、歌の入ったBGMデーターを、エディター(またはメモ帳)、miconoさんの「RobiScope」を使用して1つのモーションデーター(RM4ファル)に仕上げていきたいと思います。

みなさま、お疲れ様でした。

Illust3781_2

●ロビスタンド
正式名称は聞き漏らしてしまったのですが、「東京例会」で見かけた、あちゅパパさんが作成された、ロビ耳のついた「ロビスタンド」です。
Robi_stand01a
あちゅパパさんの「ロビスタンド」(クリックで拡大)

この「ロビスタンド」は、ロビクラブでご存知の方も多いと思います。
使用方法は、スタンドのフックを「ロビくんのマフラーの裏側にある穴」に引っ掛けるだけです。

ロビくんが電源OFF状態でも、ご覧のように立ち姿でディスプレイできます。

「ロビスタンド」の原案はとうはくさんとの事ですが、おしゃれで便利なグッズですね。
あちゅパパさん、ステキな作品をありがとうございました。

Illust2702

次号では、いよいよモーションデーターが完成します。
音声認識で起動させてみたいものです。

つづく

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