週刊スカイライダー・ドローン(03)
東京では気温が22~23℃位の肌寒い日が続いており、気がつくと、秋の虫達の合唱が聞こえてくるようになりました。
もうすぐ9月。
読書・スポーツの秋ですか・・・
皆様の「スカイライダー・ドローン」の組み立ては順調ですか?
そして「専用フライトシミュレーター」の練習具合は如何でしょうか?
かなりの腕前になり、実際の「スカイライダー・ドローン」を早く飛行させたくて、完成を待ちわびている方も多いのでは・・・と思われます。
ドローン本体が完成するのは翌2016年3月頃ですか・・・ 待ち遠しいですね。
さて、前号にも載せましたように、「オリジナルプロポ」についてる、レシーバー(受信機)のテストを行なってみましたので、宜しければご覧ください。
●レシーバー(TR826)について
「オリジナルプロポ」の箱にプロポとともに同梱されている、小さな黒い箱がレシーバー(TR826)です。
ご覧のように、レシーバー(受信機)には、2本のアンテナ(灰色のビニール線)が出ています。
「週刊スカイライダー・ドローン26号」の12ページにある「配線図」には、このレシーバー(受信機)を使用するような記載(後述)がありますので、大切に保管する必要があるようです。
レシーバー(TACTIC TR826)
メーカーであるTACTICのウェブサイトを見てみますと、8Channelのレシーバーは2機種があり、このうち、私達のレシーバー(TR826)は「350クラスのドローン」などに向いているような事が書いてあるようです。
TACTICのウェブサイトより
右端に8個のサーボと、バッテリーに接続するためのソケットが付いています。
「オリジナルプロポ」付属のマニュアルに「サーボとの接続図」がありますので、一度お手元でご覧頂くのも良いのでは・・・と思います。
「オリジナルプロポ」付属マニュアル
一方、下の画像は「週刊スカイライダー・ドローン26号」に載っている「スカイライダードローンの配線図」の一部です。
下の方にレシーバー(赤枠印)が確認できます。
右下に注意書き(赤枠印)として、「注:受信機は応募者全員プレゼント(プロポに同梱)。バッテリーは本誌56号で提供予定」と記載されています。
画像が小さくて見にくい方は、画像クリックで、多少拡大すると思います。
「スカイライダードローンの配線図」より
つまり、この「レシーバー(受信機)」はいずれスカイライダードローンに搭載されるわけですが、「レシーバー(受信機)」に「サーボモーター」を接続するのではなく、「コントロールユニット」に接続されるようになっています。
このユニットは未だリリースされておりませんので、テストは不可能です。そこで、付属マニュアルのように手持ちの「サーボ(ラジコン用サーボ他)」を使用して動作確認を行なう事にしました。
バッテリーは、これまた手持ちの物の「ラジコン用充電バッテリー」を、電圧・極性などを確認してから接続する事にしました。
下の画像は、動作テストの模様を動画に撮り、そこからキャプチャーしたものです。
この動作テストの動画は、巻末に載せておきます。
レシーバー(TR826)にサーボ・バッテリーを接続
●レシーバー(受信機)の動作テスト
まずはじめに、このプロポが使用しているSLT技術を利用した2.4GHzについて、ある程度理解しておいた方が、今後使用する上で、調整・トラブル対処などに有効であると思われます。
○SLT技術
このプロポのマニュアルによりますと、『プロポが強いクリアな周波数ホッピング方式の2.4GHz信号を送信できるようにし、適合レシーバーがしかるべき信号のみを受信できるようにするための技術です。大半のTacticブランドのレシーバーは、ボタンを押す程度の簡単な操作でリンクできます~Tactic以外のブランドのレシーバーにも適合しています。』などと、ながながと記載されています。
①メーカーを超えてリンクできる
純正SLTプロトコルを使用したプロポ・レシーバーは、メーカーを超えてリンクできる
②リンク(ひも付け)さえる事により、一対一の関係
プロポと使用するレシーバーをリンク(ひも付け)させる事により、一対一の関係が確立され、他のプロポによりレシーバーが制御される事が防止される
ざっとこんな感じでしょうか・・・
以前のように、ラジコン飛行場内に於いて、「同一バンドで混信による墜落などのトラブル」などは避けられる方向にあるようです。
もっとも、この2.4GHzのプロポを扱うのは、わたしは初めてなので使い込んでみないと詳細については良く分かりません。
今のうちに詳細を把握されたい方は、Webまたは、文献などでお調べ頂ければ・・・と思います。
●プロポとレシーバー(受信機)のリンク
それでは、プロポ(TTX810)と、同梱されていた受信機(TR826)を、SLTによるリンクを行なってみます。
双方の機器が正常に動作していれば、次の手順で問題なくリンクが可能です。
①プロポの電源をONにする
②レシーバーに給電する
③レシーバーのLEDが一回点滅、その後、リンク済み・済みでない場合で処理が異なる
・リンク済み LEDが点灯し続ける→ ④に進む
・リンク未処理 LEDが点灯し続けない場合
「LINK」と表示された穴に細いドライバーなどを差込みプッシュボタンを押し続ける
レシーバーのLEDが点灯した後、約1秒後に消灯するまで押し続けてから離す
手順①からの操作を行い、リンク済になるまで繰り返し、リンクしたら④へ進む
④飛行前に、プロポとレシーバーが適正に機能するかのテスト(①~③)を行なう
続けて、プロポとレシーバーを約10m位離して、動作チェックを行なう
サーボの動きを遠くから見えるように綿棒をホーンに取り付け、とりあえず15mくらいの距離で動作テストを行ないましたが、問題は全くありませんでした。
それ以上の距離をテストする場合はどなたかに手伝ってもらい、携帯などで連絡し合いながら行なうと良いかもしれませんね。
まずは、高度10m、半径100mくらいの範囲がカバーできればOKかもしれません。
慣れるまでは、あまり遠くに飛ばさない方が賢明だと思います。
GPSが利かなくなり、風に吹かれて~流されて~♪
挙句の果てに墜落・・・は避けたい所ですし、ましては見失ってしまってはさらに痛手です。
「スカイライダー・ドローン」実機が実際に飛行できるのは、翌年の2016年3月。
シミュレーターで風を設定し、今のうちに対処法を練習しておくのも良いかもしれませんね。
●プロポだけの電源を切ってみる
ふと思いつき、プロポとレシーバーがリンクさせた状態で、プロポの電源を切ってみました。
プロポの電源を切ると、電波がレシーバーに届かなくなります。
これは、ドローンが遠くに行き過ぎ、電波の届かなくなった状態である・・・とも言えると思います。
レシーバー(受信機)の赤く点灯していたLEDが、消灯します。
そして、CH3を除き、その他のサーボ(CH1、2、4、5、6、7、8)は、全て中立になりました。
スロットル(パワーコントロール)のCH3は、スロー(パワー弱)の位置にスーと戻りました。
ラジコン飛行機では、エンジンがスローになり、たとえ旋回中であっても直線飛行にもどり、ゆるやかに着陸できるようになっているようです。
後ほどの動画では、このあたりをテストしてみました。
一方、ドローンでリンクが切れた場合は、機種によってどのようにプログラムされているか・・によりですが、安全に着陸できるものが多くあるようです。
DJI社のPhantomシリーズなどでは、電源OFFなどでリンクが切れると、GPSが受かっていれば「GO HOME」モードになって自動帰還し、一方、「GPS」が受からなくても、気圧高度センサーなどにより、ゆるやかに軟着陸が行なわれるようです。
「スカイライダー・ドローン」のコントローラーユニットに、どのようなプログラムが施されているのかは定かでありませんが、なんとか無事に自動帰還ができる機能を持っていて欲しいところです。
「スカイライダーの回路図」を見ると「USBケーブル」でプログラムのアップロードが可能のようです。
より便利な機能が追加、そして改善が施されていく事を期待しましょう!
もっとも、まだかなり先の話ですが・・・
●動画(レシーバー動作テスト)
プロポと受信機をリンクさせた状態で、プロポの電源を入・切りしたテスト動画です。
電波の悪い状態で一度リンクが解除されても、電波が入れば、受信機のLEDが点灯し、リンクが復活しコントロールが可能になります。
動作テストの内容は、以下の通りです。
①一度リンクが切れた状態(受信機の電源はONのまま)から、プロポの電源を入れリンクさせる(赤色LED点灯)
②各サーボの動作のテスト(CH1~CH5)
(次のテストのため、CH3(スロットル)をフルパワーにしておく)
③プロポの電源を切り、リンクが切れた(LED消灯)状態にすると、CH3(スロットル)サーボがスローになる
(他のサーボはニュートラル(中立)となります)
尚、空いている同じ形のサーボが無かったので、種類によって動作する範囲、回転速度が異なりますが、ご了承ください。
レシーバー(TR826)テストのHV動画
パソコンを使用され、YouTubeの動画を拡大、そしてHV(ハイビジョン)でご覧になりたい方は、以下の手順で高画質な動画をご覧いただけます。
①上の動画の、画面右下黒枠内の「YouTubeマーク(赤丸印A)」をクリックする
②開いたウィンドーの右下黒枠内にある、「四角のマーク(赤丸B)」をクリックする
四角のマーク(赤丸印B)の2つ左側の「歯車型マーク」に赤いHDマークが付けば、ハイビジョン(高画質)でご覧いただく事ができます。
宜しければ、試されてみては如何でしょうか・・・
次回の『週刊スカイライダー・ドローン(04)』では、この「フライトシミュレーター」をじっくり楽しんでみようか・・・と思います。
つづく
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